TaiCoのオタこブログ

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【2021年5月版 憎めない!ヴィランランキング TOP20】※キャラ紹介にネタバレ有り

ブログを読んで下さり、ありがとうございます。


ヒーローとヴィラン
私たちは子供の頃からこの二つの相反する役割に触れて成長してきました。
アンパンマンキューティーハニー仮面ライダープリキュア、ディズニー映画などから始まり、映画や本、漫画、アニメなどで多く触れ、もはや数えることもできないほどたくさんのヒーローとヴィランが題材の作品に出会ってきたと思います。


私も子供頃はヒーロー大好き。戦って勝つのはいつでもヒーロー!と信じて疑っていませんでした。
正義は必ず勝つ!!というキャッチフレーズが生まれたのは一体いつのことやら・・・。


子供のうちはその弱い者を守って戦うヒーローに憧れを抱き、倒されるヴィランに焦点を当てることがありませんでした。それは私が子供だったからなのか、それとも純粋だったからなのかは分かりません。
ですが成長し物語の深読みをする知恵をつけ、1人1人のキャラクターに目を向けられるようになったとき気がついたのです。

常に光の中にいるヒーローとその影を担うヴィラン。どちらにもそこに至る経緯があり、最後には倒されるヴィランにも、過去があるのだと。

単純で当たり前のことですが、それに気づいた時がもしかしたら私のオタク道の第一歩だったのかもしれません。

キャラクター1人1人に感情があり、彼らを形成する性格や思考ってやっぱりそのキャラクターが生きてきた道あってのもの。それをあーかな、こーかな。こう思ったんだろうな・・・と表情や言葉、ナレーションなどを見て読んで想像する。それが何より楽しいんですよね・・・。

前置きが長くなりましたが、何が言いたいかというとヴィランって魅力的よね、ということです。

最近ではチラホラとヴィランを題材にしたダークヒーローものも見かけますが、やはり主役はヒーロー系が多い。私の性格の問題なんでしょうが、ヒーローももちろん好きです。
でも、その相手。言ってしまえば物語に絶対欠けてはならない重要なピースであるヴィランにももっと焦点を当てたい!!

彼らがどうして“悪”の道を進む様になったのか・・・。

少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。


わたくしTaiCoが独断と偏見でアニメ・漫画からジャンル問わずに勝手に決定!

憎めないヴィランランキング トップ10を発表していきたいと思います!!

 


第10位 キングダム 万極将軍

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インパクト強くて忘れられないこと間違いなしの趙国の将軍 万極さんは、幼い頃に秦国の将軍である白起によって家族共々生き埋めにされながらも自力で抜け出し生き延びた、という壮絶な過去を持つお人です。
秦国へ強い怨みを持っているため、女子供関係なく秦国の人間は残虐にそして徹底的に虐殺する!という絶対のポリシーを持っています。その過去の壮絶な体験と心情を思えば、確かにそうなってしまうのかも・・・と思わざるを得ないキャラクターの1人です。
そんな悲しい過去を背負い、長平の呪いそのものとまで言われた万極さんは、一騎討ちの末に信くんの刃によって倒されます。ですが戦争孤児という似た様な境遇で育った信くんの言葉を受け、万極さんの最期は憑き物が落ちたかの様な健やかな表情だったように思います。境遇に恵まれた信くんと恵まれなかった万極さん。信くんは彼に対して同情的で、一定の理解を示していました。
万極将軍は、主人公である信くんの絶対に「略奪はしないし、させない」という兼ねてより抱いていた考えを決定づける要因ともなったキャラクターです。

 

9位 HUNTER×HUNTER メルエム

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母蟻のお腹を突き破って誕生したキメラ=アントの王であり、地球の生物を「統一」して、キメラ=アントを更なる次元に進化させることを目標とし、人間を家畜としか考えておらず、部下矢その他全てを暴力で支配しようとしているお方です。残虐非道な王だったメルエムさんですが、軍議というボードゲームの世界王者である盲目の少女コムギちゃんと過ごすうちに、人間にも価値のある人間がおり、暴力による支配では無く、弱い存在にとって理不尽のない社会を作ろうと決意。
テロとの戦いで伝染する猛毒に犯されたメルエムは、最期の時をコムギちゃんと軍議を指して過ごしたかった。彼女もそれを受け入れ、メルエムはコムギちゃんの腕に抱かれてその命を終え、彼女も毒に侵されて死ぬ運命を受け入れました。
暴君と言える最強の王だったメルエムですが誰かを愛する心を知り、人間味に目覚め始めた最中に悲劇的な死を迎えました。ですが最愛の人の腕の中で息絶えた彼の表情はとても穏やかでした。


8位 ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎

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独特な見た目、サイコパスな一面を感じさせる言動と、飛び散る脳汁。その濃いキャラクターに加えて、高い分析力と人心掌握術に長けた凄まじいカリスマ性を持つ鶴見中尉は、己の目的のために手段を選ばず、時に残虐非道な手段を取ることも厭わない超強敵。部下からの忠誠心も厚く、その部下を有用な駒として扱います。
ですがそんな彼にも、その言動の原因とも言われている壮絶な過去が・・・。
鶴見中尉は若い頃、ロシアにスパイとして潜入し、そこで妻子をもうけていました。極普通の写真師として潜入し、情報を集めていた彼らですが思わぬアクシデントに妻と子供の両方を一度に亡くしてしまいます。妻子の小指だけを切り取ってそれ以外の全てを燃やした鶴見中尉は、現地に馴染むための偽装の家族だったのかもしれませんが、間違いなく愛着があったことは明白。そこから彼の中で何かが壊れ始め、奉天会戦の負傷と、手柄欲しさに無理無謀な作戦を押し付けて来る軍上層部。その結果彼の足元にはたくさんの部下の亡骸が横たわり、さらには戦争の英雄として扱われるに相応しい彼らへの辛い風当たり。全ての出来事が鶴見中尉を修羅の道を歩ませることになった原因と言っても過言ではありません。

 

7位 ワンパンマン ガロウ

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彼は子供の頃、ヒーローごっこで無理やり怪人役にされ、その名目のもとヒーロー役のクラスの人気者からいじめを受けていました。抗議をしたものの、日陰者扱いをされていたガロウくんは相手にされず、他の生徒も教師も彼を全く信用しませんでした。これがきっかけで「悪はヒーローに必ず倒される」という理不尽な構図に怒りを抱くことに。事実とは関係なく、多数派から人気があるものが勝ち、弱者=怪人、悪役が自分の立場で、ヒーローは正義を笠に着て暴力を振るう偽善者だと思い込んだのです。もしも偽善者ではない、本当のヒーローがいたのならば、虐められた自分を助けてくれたはずだ、と。心の中で「本当のヒーロー」に会うことを期待していて、理不尽さを全面に出し、ポイント稼ぎのために活動する「偽物のヒーロー」を狩る人間怪人を目指すようになりました。

 

6位 ONE PIECE 千両道化のバギー

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バギー海賊団の船長であり、現在はバギーズデリバリー座長のバギーは、バラバラの実の能力者であり、かつては海賊王 ゴールド・D・ロジャーの元船員。

大砲好きでド派手な破壊行動を好む卑劣な危険人物・・・なのですが、ルフィ、エース、シャンクスといったマイペースな相手には総じてツッコミ役に回ることもしばしば。赤い鼻にコンプレックスを抱いていて、鼻を指摘されると激怒し、とんでもない言葉でも強引に聞き間違いをしては、怒りまくるという良くも悪くも騒がしいギャグキャラ。
基本的に悪人であるはずなのに、場の空気に流されやすく、それほど高くない戦闘能力を余裕でカバーできるほどの天性のカリスマ性と、悪運とタイミングの良さ、精神面のしぶとさにかけては底知れない強さを持っているキャラです。決まるところが決まらない、残念なズッコケ部分も持っていて、バギーのいるところに笑いありと言える、ある意味ムードメーカーの様なその個性はどうしても憎めない・・・。

 

5位 呪術廻戦 吉野順平

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ヴィランと言い切ることが難しいキャラですが、あえてこの場ではヴィランと定義させていただきます。
学校での度重なる酷い虐め。自分に火の粉が降りかかるのが怖くて、見て見ぬふりをする教師とクラスメイトたち。その全てに嫌気がさした順平くんは、自分をいじめていた人間を最も容易く殺した特級呪霊 真人に、憧れを抱きます。そして真人の教えで呪力に目覚め、呪詛師としての一歩を踏み出そうとしていました。が、任務でやってきた虎杖悠仁くんと意気投合。その痛めつけられた心が救われるかに見えましたが、唯一の家族である母が惨殺されてしまう。
その原因である宿儺の指を順平くんを虐めていた生徒が置いた、と狡猾な真人の言葉に騙され、順平くんは呪詛師として学校を襲撃。彼を止めるためにやってきた悠仁くんの前で、真人によって順平くんは改造人間にされ、初めてできた友である悠仁くんの腕の中で死亡。
真人の掌の上で転がされ、悠仁くんの命がけの説得に冷静さを取り戻し始めたところで、死を迎えた順平くん。もしも・・・と考えるのは野暮なのでしょうが、そのもしもがあれば、彼は本当に悠仁くんと共に高専で机を並べていたかもしれない・・・そんな無念さと無力さを悠仁くんに与え、大きな喪失とともに更なる成長を与えたキャラでもあります。

 

4位 進撃の巨人 エレン・イェーガー

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え?!と思った方も多くいらっしゃると思います。ランキングにいれている私本人も驚いています。
言わずと知れた進撃の巨人の主人公ですが、最近のアニメや原作での行動、言動からこういう括りにさせていただきました。これは私の勝手な独自解釈を交えたものです。
かつては突如現れた趙大型巨人と鎧の巨人によって、世界を破壊され、巨人を駆逐することが正義であると信じていたエレンが、世界の真実を知り、解き放たれることのない柵に悶え、苦しみ、後悔しない道を選んだエレンは凶行に及ぶ。遠い先の未来で、自分の大切な人たちが幸せに暮らせるために。

自分が経験した恐怖を、屈辱を、憎しみをマーレの人々に味合わせる決断をしたエレン。間違いなく、マーレの人々からすればエレン・イエーガーは悪。パラディ島の人たちがライナー、アニ、ベルトルトを悪だと思ったように。

 

3位 鬼滅の刃 猗窩座

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上弦の参である猗窩座は強者との戦いを好み、好戦的な性格と弱者を徹底的に嫌うとても強い鬼です。その強さは炎柱の煉獄さんを圧倒し、死に至らしめるほどでした。その反面、女性には決して手を出さないというポリシーも持っている鬼。個人的な意見を言わせていただくのならば、正直憎たらしい鬼のままでいてほしかった…。
ですが彼の過去を知り、どうしても憎むだけではいられなかった方は多いと思います。
彼が人間だった頃、狛治という名があった彼は、大切な父のために子供ながらに盗みで生計を立てていました。身体の弱い父を思い、到底買える値段ではない薬を手に入れるため、捕まっても捕まっても盗みを続け、罪人の証として刺青を入れられるほどでした。自分のために犯罪に手を染める息子を案じ、父親は彼が居ない時に自らの命を絶ってしまう。最愛の父を亡くして自暴自棄になっていたところを救いだしてくれた男は武道の道場を構えていて狛治はその男の弟子となり、師匠となった男は狛治に大切なものを守るための戦い方を教えてくれました。師匠の娘と恋に落ちた狛治は、父の墓参りのために帰郷。師匠と愛する女性の元に戻った時には、狛治の大切な人達は惨殺されていました。師匠に実力で敵わないライバルたちが井戸に毒を入れ、彼らを殺害したのです。その事実を知った狛治は、鬼もかくやという所業で仇を討ちます。実力のない弱者が正々堂々戦いを挑むこともなく、姑息で卑怯な手段で彼の大切な人達を奪った。そして何より、またしても自分は大切な人を守ることが出来なかった。そんな自分ことが誰よりも弱いのだ、と自分を呪い、生きる屍となった狛治の前に鬼舞辻無惨が現れ、彼を鬼にしました。自分がどうなろうと興味がない。狛治は死に、弱者を嫌う心だけを引き継いだ猗窩座が生まれたのでした。
最期は炭治郎くんと義勇さんとの戦いの最中に人間だった頃の記憶を取り戻し、自分の意思で鬼としての生涯を閉じました。


2位 銀魂 高杉晋助

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俺はただ壊すだけだ。子の腐った世界を。ーー彼の代表的な台詞ですが、その真意を知るとじんわりと心に沁みる。
過激派テロリストとして指名手配されている高杉くんは、もう字面からして完全なヴィランですが、その胸には銀ちゃんと同じく消えない燃える魂を持った男で、カリスマ性を持ったすごい人です。
彼が世界を破壊しようと決意した出来事・・・敬愛する師匠の死と、それを担うことになった銀ちゃん。銀ちゃんにそんな選択をさせてしまった己の無力さ。左目を閉じるときに見た、銀ちゃんの虚な瞳で涙を流すその顔を、高杉くんは忘れることができず、その全てを怒りと力に変えた。
師と、友と。一緒に歩けないような、そんな世界は必要ないと。
高杉くんの残った右目が閉じられた時、最期に見たのは憧れ、追い、ずっと倒したかった男の笑顔。
それを見届けた高杉くんの表情は、穏やかで、彼は銀ちゃんの腕の中でその生涯を閉じました。
自分の大切なものを、世界が同じように大切にしてくれるとは限らない。高杉くんはだからこそ行動したに違いありません。

 

1位 僕のヒーローアカデミア 轟燈矢(荼毘)

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かねてより正体不明のヴィランとして描かれ、さまざまな憶測を呼んでいたキャラクターですが、その正体が判明。その生い立ちを考えると、彼がヴィランになってしまった心もわかるような気がしてしまいます・・・
彼の正体は轟燈矢(とうや)。エンデヴァーこと轟炎司の息子であり、轟焦凍の兄。
そしてかつて力を渇望したエンデヴァーの行動の被害者の1人でした。不動のNo.1ヒーローであるオールマイトに勝つことが出来ないエンデヴァーは、より強力な個性を持つ子供を作るために氷結系の能力を持つ女性と個性婚をしました。その第一子が燈矢くん。ですがエンデヴァーの思いとは裏腹に燈矢君の個性は炎であるのに対し、体の作りは母の個性である氷結系。それによって本来の個性の強さを引き出すことができなかった。個性を使うことによって火傷を負う燈矢くんは、父の期待に応えたいがために痛みを我慢します。ですがエンデヴァーは、その痛々しい燈矢くんの身を案じ、燈矢くんを諦めさせるために新たに子供をもうけることを決意。そしてついに炎と氷のハイブリット個性を持つ轟焦凍くんが誕生。
ですがエンデヴァーたちの思いとは裏腹に、燈矢くんは自分が父に見限られてしまったのだ、と思い込みその怒りを爆発させてしまった・・・。
幼いながら父の期待に答えられない無力さと、焦凍くんという存在に追い詰められてしまった燈矢くん。諦めずに何度でも挑み続けるエンデヴァーの不屈の闘志を燈矢くんは一番強く引き継ぎ、エンデヴァーなりの親心が裏目に出て彼の心を歪めてしまった・・・。もしも、エンデヴァーが違う形で燈矢くんと向き合っていたのなら、彼が「荼毘」となる未来が変わっていたのかもしれません・・・究極の親子のすれ違いが生んだ狂気のヴィラン。私的に1位を飾るに間違いないキャラクターです。


というわけで、憎めないヴィランランキングを発表させていただきました。 
完全に私の主観と解釈がふんだんに詰まった結果ですので、そのあたりはご了承ください・・・。

今回ご紹介させていただいたキャラクター達の他にも、たくさんの憎めないヴィランがいますが、今回はその中でも特に!!と思った10人に絞らせていただきました。

 

それぞれの過去や思いを胸に、自らの道を突き進む彼らヴィランの魅力に触れ、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 

 

 

 

今回のブログはここまでとさせていただきます。

夏の暑さの片鱗が少しずつ見え始めてきました。水分補給と塩分補給を忘れず本格的な夏へ向け、イベント不足で鈍ったオタクの身体をゆるゆると夏仕様に切り替えていきましょう。

 

それではまた、お会いしましょう。