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【マッシュルーMASHLEー あらすじ紹介ネタバレあり】爆笑の嵐!アブノーマルファンタジー漫画!!

ブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

今回は週刊少年ジャンプに連載中の「マッシュル」の紹介をさせていただきたいと思います。
連載開始の表紙を飾った第一インパクトから「絶対面白いやろ」と思っていましたが想像通り面白かった。

 

 

主人公であるマッシュ·バーンデッドくんは、名前の通りマッシュルームのような髪型をした男の子で、無表情。兎に角無表情。なのにやることなすこと面白い。無表情で爆裂筋トレをして、筋トレの後にシュークリームを食べ、家に帰るだけでドアを2度破壊する系男子です。
なんのこっちゃっ。って話ですが、最早存在が笑いの塊です。

根はめちゃくちゃ素直な良い子。無表情なのに面白いのか、無表情でいるから面白いのか・・・。無表情でシュークリームを食べているだけで、私はなんだか笑えてきます。すごいやつだな、マッシュくん。


この「マッシュル」では、魔法が使えることが当たり前の世界。そんな中でマッシュくんは魔法を一切使うことが出来ません。

が、本人は全く気にしない。どころか祖父に勧められて続けていたトレーニングのお陰で、超人的な身体能力を手に入れる事が出来ました。

そのレベルは魔法無しなのに魔法使いと平然と渡り合えるくらいのモノです。最早彼の肉体そのものが魔法です。完全にゴリラですね。2人は深い森の中で住んでいますが、マッシュくんにとってはやむにやまれぬ事情でおじいちゃんとの約束を破り、禁止されていた街への外出を決行したマッシュくんはお約束通り、何事もなく帰宅することは出来ず、魔法警察に絡まれてしまいます。が、持ち前の身体能力でさっさと逃げることに成功。
おじいちゃんはめちゃくちゃ怒りますがマッシュくんが筋トレを終え、家に帰ると街で絡んできた魔法警察がお宅訪問中。おじいちゃんはサンドバックにされ、魔法使いたちはマッシュくんの居場所を執拗に聞き出そうとします。

 

なぜ75歳過ぎのおじいちゃんをサンドバッグにしてまで、マッシュくんの存在に執着するのか・・・。


そもそもこの世界では「魔法は神から与えられたもの」とされており、魔法の巧拙・・・つまり魔法の強さで身分が決まる

そんな世界では魔法を一切使えないことは「」と認識されるのです。

彼ら魔法使いは生まれつき顔に線のようなアザを持って生まれ、そのアザの数が多ければ多いほど魔力が強く優遇されると言う仕組みなんですが、魔法が使えない=魔力がないマッシュくんには当然なが、顔にアザはありません。

一目で魔法が使えないことがもろバレ。だからおじいちゃんはマッシュくんに街への外出を禁止したのです。

魔法に絶対の重きを置いている魔法使いたちは魔法が使えない者を徹底的に間引いて来ました。その結果、魔法が栄えている世界の出来上がりと言うわけです。

つまりマッシュくんは世界から「生きる権利はない」と勝手に烙印を押されてしまった存在ということなのです。
このあたりは、だいぶシリアスな話。

どこの世界にも差別ってあるよな・・・と思いつつシンミリ読み進めるも、そんなシリアスは主人公の登場で宇宙の彼方に葬り去られます。合間にちゃんとシリアスも仕事しようとしているんですけど、シリアスが脳に染み込む前にマッシュくんがやらかしてくれるので、全然シリアスれない。シリアルなレベルです。
戦闘シーンも笑うしかない。

普通の・・・普通?と言えるのかはちょっと微妙なところですが、超高速往復ビンタしてるだけなのに、やられている側の表情が顔面崩壊待ったなしで妙にエモい。刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる絵だと思います。私はぶっ刺さりました。


でもご安心を。真顔でふざける・・・いや、本人は大真面目なつもりですが、ふざけて見えるマッシュくんですがジャンプヒーローらしく、キメるところはきちっとキメてくれます
お約束のバトルシーンも、もちろんあるんですがこれが笑える。なんて言うんですかね、ブフッとつい吹いちゃうような笑い・・・外でやると微妙に気まずい笑いが湧いてきちゃうんですよね。

マッシュくんの動作は必要最低限なのに、彼の決して動かない真顔と動作のギャップに笑い、敵側の呆気に取られる顔に笑い・・・どちらにしても笑いが漏れる。いや、むしろやられる敵キャラの顔面崩壊がエモいし凄い。


何はともあれ、魔法なしで難なく魔法警察に勝ったマッシュくんですが、その存在を知られてしまったことには変わりありません。マッシュくんや敵さんの顔面崩壊の凄まじさで、つい重要な部分を忘れそうになりますが、実際命が懸かっている大真面目案件です。

さてどうする、となったとき。

マッシュくんに負けた魔法警察のおじさんが取引を持ちかけます。おじいちゃんとマッシュくんのことは見逃す。その代わり・・・というように交換条件を出されます。が、皆さんのご想像通り、無茶苦茶無理難題です・・・。


宗教色の強いこの世界では、魔法学校で神に選ばれた者として崇められる「神覚者」という制度があり、マッシュにその「神覚者」に選ばれろ、と言うわけですね・・・無理ゲーです。
無理ゲーなんですが、理屈は通ります。

「神覚者」は神に選ばれた者=神に認められた者ということなわけです。そうなれば必然的に世間もマッシュくんを認めざるを得なくなる。宗教色が強ければ強いほど、「神覚者」という地位は強く、絶対的不動のポジションということになるのです・・・。神が魔法を与え、その神に選ばれた者が「神覚者」ですから・・・確かに理屈は通る・・・けども!!という読者のツッコミも華麗にマッシュくんはいなしてくれます。サクッと取引に乗っかるマッシュくん・・・判断が早い!!

怒涛の勢いで話が進んでいく疾走感は癖になる。
真面目な感じでナレーションが魔法学校について説明してくれるのに、その背景でマッシュくんがその雰囲気をぶち壊してくれる。笑うわ!色々ツッコミ入れたいのに、全てが破壊される!

 

 

単行本1巻の表紙は力強いマッシュくんが飾っているんですが、このキメ顔には実はオチがあります・・・。気になった方はマッシュの表紙カバーを外してみて下さい。

ちなみに私は、噴きました。

「神覚者」になるにはまず魔法学校に入学しなくてはいけません。そして入学するにも試験で合格しなけりゃどうにもなりません。
魔法学校ですからね。魔法試験を受けるんですが、正直ホントにマッシュくんには魔法って不要。二度目ですが、最早その肉体が魔法ってレベルのチート。
みんなのリアクションも最高に面白い。

魔法が一切使えないマッシュくんが「神覚者」になるために魔法学校に入学し、魔法が使えない人はいらない!と豪語する魔法使いたちを、真顔で自分の肉体だけで退けていく様は笑えるし痛快。


超人的な肉体から繰り出される技は、ぱっと見、魔法に見えないこともないからみーんな騙される。マッシュくんは何でもない顔でそこにいるだけで、相手が勝手に「こいつすげー奴だ」と解釈してくれるから嘘は言ってない。

その構図が妙に面白いので、つい笑ってしまうんですよね・・・外で読んだら完全に不審者になってしまう・・・

そしてちょいちょいどこかで見た事のある某魔法学校の要素が散りばめられていて、それもそれで楽しい。


あくまでも個人的な見解ですが、
差別ってする側の人達は自分達が正しいと思っていて、その正しいと思う枠組みから外れた人を見下す事で生まれてしまうのだと思います。

その枠組みが本当に自分が考えたものなのか。社会や環境に流されて染み付いた、習慣の成れの果てかもしれないのに、それには気付かない。

差別される側の人達は誰が決めたのかも分からない、世間の言う枠組みの中に自分が入れないことを仕方ないと受け入れてしまう人が多い。多数派の意見に少数派は合わせなければいけない、という暗黙のルールによって縛られてしまう。

差別とは、どこの世界にも存在する嫌な風習です。人が誰かを見下す限り、差別はきっと無くならない。

このマッシュルという漫画は、主人公が差別される立場にありながら、それを毛ほども気にしていないところがとても大きなポイントだと思います。

魔法が使えないことがバレたら、退学どころか家族諸とも処刑されてしまうから取り敢えず隠しているけど、彼にとっての大問題は美味しいシュークリームが食べられなくなる事と、おじいちゃんと一緒に暮らせなくなること。


彼にとって"魔法が使えない"ことは、世界が終わるような問題じゃない。

それでマッシュくんは劣等感を感じることはないし、難なら魔法ですることって全部手で出来ることじゃん、と首をかしげるほど。

家族と一緒に暮らす。

当然で当たり前のことが、魔法が使えないというだけで許されないなら、そんな世界はぶっ壊すしかない。

単純でシンプル。
一歩間違えれば闇落ち待った無しの台詞だけど、マッシュくんというキャラクターが言うだけで強くてしなやかで、それでいてどこかズレているように聞こえる。
そのズレがシリアスをギャグに変える、マッシュくんの魅力なのかもしれません。

 

全体を通してマッシュくんの自由奔放さと、顔面崩壊させながら全力で突っ込む周りのキャラの軽快なやりとりがとても癖になる漫画。

今現在アニメ化されるといった情報はありませんが、もしされたら面白いですね。

是非ともアニメ化も待機したいところです。

現在は単行本6巻まで発売されていて、手を伸ばしやすい漫画だと思います。

『マッシュル』とっても面白いので、現代社会に疲れた皆様におすすめしたい!
ぜひとも読んで笑って、心をリフレッシュさせてください。

 

 

 

 

ということで今回のブログはここまでにしたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

それではまたお会いしましょう!